方針はありません

思いついたことを書くところです

根室トーチカ群とその他(21年根室旅行1日目) 中編

2021年10月2日(土)~3(日)に北海道根室のトーチカなどを見に旅行に行ったので書く。

また書ききれなかったので後半のつもりが中編になってしまった。

 

0日目→根室行きの前日移動(21年根室旅行0日目) - 方針はありません

1日目(前編)→根室トーチカ群とその他(21年根室旅行1日目) 前半 - 方針はありません

1日目(中編)→本記事

1日目(後編)→未

2日目→未

 

花咲灯台根室車石)

花咲灯台にある放射状節理(マグマが冷却してできた規則的な割れ目)こと「根室車石」。断面が車輪のように見えるため"車石"とのこと。海側に向かって断面があるため、陸側から見ると塚のように見える。

遊歩道を海側に降りた先にあり、ほぼ磯の場所がフォトスポット。

 

f:id:teFlon:20211002142506j:plain

歩道の先まで行くとよく見える

 

 

f:id:teFlon:20211002142432j:plain

横から見ると、球状というより細長い塚のようだ

f:id:teFlon:20211002140351j:plain

横から見た車石

f:id:teFlon:20211002135100j:plain

灯台に続く歩道

周囲一帯も摂理が多数見ら、南側の柱状節理になっている崖には球状節理が露出していた。個人的にはこちらのほうが好き。

f:id:teFlon:20211002140824j:plain

車石より北側の崖

f:id:teFlon:20211002141247j:plain

球状節理。菊の紋章に似ている気がする


ところで。訪れた日は台風の最接近日だったため、うねりを伴う白波が立っていた。歩道で思いっきり波をかぶってしまい、靴が浸水する憂き目にあった。

f:id:teFlon:20211002140043j:plain

歩道にも時折、波が押し寄せていた

f:id:teFlon:20211002135739j:plain

すごい白波

東和田トーチカ

一見すると、路肩にある大きめの防火水槽か何かにしか見えない。

シンプルなコンクリの箱。

入り口も銃眼もほぼ草で埋もれている。頑張れば入れるかもしれない。

上面がひび割れている以外はほぼ破損もなく状態は良い。

f:id:teFlon:20211002145813j:plain

道路側から

f:id:teFlon:20211002145911j:plain

反対側から

f:id:teFlon:20211002150327j:plain

半ば埋もれた入り口らしき穴

桂木トーチカ1,2号

海岸近くの草原にぽつんと2基のトーチカがある。

形の違うトーチカが2つ、草原にある。海が近いので波の音も聞こえる。

未舗装路だが近くまで来るまで行ける。ほんの少し歩くと草原の中にある。

f:id:teFlon:20211002153317j:plain

左が1号、右が2号

 

f:id:teFlon:20211002154236j:plain

トーチカの周囲は湿地と化していた

周囲は草原になっていて、ところどころ湿地のように水が溜まっている場所もある。

トーチカに接近するにはやや回り道をする必要があった。

茂った草で見づらかったが、深いところは足首ほどの深さまで水が溜まっているようだった。

台風の雨が降った後だったからかもしれない。

なお、国土地理院地図によると周囲は荒地かつ湿地の表記となっていた。

桂木1号

やや特徴的な形。

f:id:teFlon:20211002153313j:plain

桂木トーチカ1号

f:id:teFlon:20211002153005j:plain

1号。入り口が突き出た形

f:id:teFlon:20211002154414j:plain

1号の反対側側面。よく見ると中央下部に排水口?がある

f:id:teFlon:20211002154804j:plain

1号の銃眼側。入り口と反対側の南西向き。

f:id:teFlon:20211002154635j:plain

1号の入り口。正面に壁があり、一旦折り曲がるような通路になっている。

f:id:teFlon:20211002155026j:plain

内部。泥と砂利が溜まっている。銃眼側に崩れた木のベンチ?がある。

f:id:teFlon:20211002155002j:plain

天井には換気孔。雨が入ってくるようだ

f:id:teFlon:20211002155017j:plain

1号。側面の排水口
桂木2号

大きなコンクリート版を積み重ねたような構造をしているのか、天井板と壁板のつなぎ目の隙間が大きい。

1号に比べて崩れている箇所も多い。構造の違いだろうか。

雨漏りが非常に多いので雨後の訪問は避けたい。

f:id:teFlon:20211002153110j:plain

桂木トーチカ2号

f:id:teFlon:20211002153331j:plain

壁板と天井板を積み重ねたようにヒビが入っている

f:id:teFlon:20211002153752j:plain

入口横の天井が飛び出たようないびつな形

f:id:teFlon:20211002154024j:plain

木の柱が埋まっている。打ち込まれた釘は錆びている、

f:id:teFlon:20211002154036j:plain

入り口正面にひび割れた柱がある。雨漏りが多いのかコンクリートが溶けた跡が多い。

f:id:teFlon:20211002154121j:plain

内部から見た銃眼、入り口の右手側。雨漏りが非常に多い。

f:id:teFlon:20211002154142j:plain

2号の銃眼。1号とは反対方向の北東を向いている。

f:id:teFlon:20211002154450j:plain

f:id:teFlon:20211002154442j:plain

側面。両角に、正面からもよく見える謎の出っ張りがあるがなんだろうか 

f:id:teFlon:20211002154322j:plain

銃眼部分をアップで。コンクリートは大粒の礫が多く、質は悪そうだ。

 

友知トーチカ1,2号

桂木トーチカから少し東に移動した地点にある。

雰囲気も桂木トーチカと似ており、海辺の水はけの悪い湿地にある点も同じ。

桂木トーチカに比べてつなぎ目や割れ目も少なくのっぺりとした印象をうける、制作方法の違いがあると思われる。

角の面取りやつなぎ目の少なさが東和田トーチカと似ているように見える。ひょっとしたら設計者や製作者が同じなのかもしれない。

見た目に反して雨漏りが多い。入るのはのは断念してしまった。

f:id:teFlon:20211002161514j:plain

奥が1号、手前が2号

f:id:teFlon:20211002160849j:plain

友知トーチカの周囲も湿地

 

友知1号

f:id:teFlon:20211002160836j:plain

1号の銃眼側。上部に通気孔の覆いが見える。

f:id:teFlon:20211002161318j:plain

1号の入り口。ひび割れもなく、状態はいい。

f:id:teFlon:20211002160925j:plain

銃眼には段差整形用と思われる木枠がはめ込まれていた。
抜けなかったのだろうか。(よく見ると右側がコンクリにめり込んでいる……)
友知2号

f:id:teFlon:20211002161321j:plain

2号の入口側

f:id:teFlon:20211002161405j:plain

2号の側面側

 

f:id:teFlon:20211002161437j:plain

2号の銃眼。1号と同じく木枠がめり込んだままで外せそうにない。
友知の建設

f:id:teFlon:20211002161343j:plain

2号の側面。排水口または通気孔と思われる穴が2つある。

f:id:teFlon:20211002161537j:plain

側面。こちら側は穴が1つ。外側に向かって下向きの傾斜がついている。

f:id:teFlon:20211002161648j:plain

f:id:teFlon:20211002161703j:plain

2号の入り口。天井には枠板と溝が、壁には柱が残っている。木製の型を使い、コンクリートを流し込んでトーチカを作ったのだろう。
木枠は取らなくても良いと判断したのかもしれない。

 

牧の内トーチカ1号

林に埋もれており、樹木が絡みついているためとても分かりづらい。

天井板と壁が別れていることや、つなぎ目状のひびの多さなどから、構造は桂木2号に似ているようだ。

桂木トーチカと設計者が同じなのかもしれない。

 

f:id:teFlon:20211002163805j:plain

牧の内1号。夕方だったからか肉眼でもだいぶ見づらかった。
日が照る昼間ならもう少し見やすいかもしれない。

f:id:teFlon:20211002163854j:plain

写真を補正した。左手側に入口があり、壁は崩れて右側に傾いている。

f:id:teFlon:20211002164108j:plain

これも補正あり。屋根が落ちて傾いている。上には枯れ葉が少し積もっている。

f:id:teFlon:20211002163945j:plain

これも補正あり。中央部分が崩れている?



牧の内トーチカは2号もあるが、私有地の奥のため訪問は断念した。1号の北西800mの地点に、それらしき構造物が航空写真で確認できる。

 

1日目が終わらなかったので中編として分割する。

 

0日目→根室行きの前日移動(21年根室旅行0日目) - 方針はありません

1日目(前編)→根室トーチカ群とその他(21年根室旅行1日目) 前半 - 方針はありません

1日目(中編)→本記事

1日目(後編)→未

2日目→未